遠距離恋愛

そんな甘い香りに混じって、香ばしいチキンの匂いが漂ってきた。


料理も徐々に作られてきた。「これもお願い!」アイコが出来上がった料理を次々にカウンターに乗せる。

あたしはそれに野菜を最後の飾りとして乗せる。


温かいスープの香り、それは野菜と魚介がたっぷりのクラムチャウダー。

小さく切り分けたフランスパンを添えて。


「出来上がりー!!」

机に並べられたのは、沢山の料理やケーキやお菓子。

お酒にお茶やジュースの飲み物。


「うまそ〜!!早く食べてーな!」

カズとヒロユキは、それぞれ仮装の着替えをもう終えていた。

「わっ凄い!!!」

カズは、映画『エルム街の悪夢』に出てくる、”フレディ”。

黒のハットを被り、ボーダーのセーターを着ている。

「後は、顔に火傷の後を作ればOKだね!」

アイコは、より怖いフレディにする為、特殊メイクを施すつもりだ。

ヒロユキは…

「アハハハハ!!マジカッコイイじゃん!!うける〜!!薔薇持って薔薇!」

皆は大爆笑。

なんせヒロユキは、”タキシード仮面”の仮装だから。

スラリとした細見の長身にハット。白いシャツに黒のジャケットに黒い細身のパンツ。

100均で買った、目につける仮面をつけ、薔薇を持てば、立派な『タキシード仮面様』だ。

「よ〜し!残りのメンバーもちゃっちゃと着替えよー!!」

あたし達は慌てて着替えを始めた。