何日かは涙で目が腫れていた。


一応化粧をしてくるも、すぐに落ちてしまう。


いっそノーメイクでいいや、といい加減に出勤することもあった。


ケータには、すぐに連絡する事が出来ずにいた。

彼氏と別れて、すぐに教えたら『やらしい』から。



一週間が過ぎた頃。

ようやく、彼が会いに来るといった事は落ち着いた。


メールや電話は相変わらずくるけれど。


全て、無視した。


どんなに『俺の部屋にエーコの物があるけど、返そうか?居る?』といった内容でも、返事をしなかった。


正直、本当に自分勝手だが、あたしは辛かった。


フッた立場のくせに、悲しみを感じていた。

辛かった。
胸が張り裂けそうだった。