あたしとケータは、本当に好き同士で、ずっと一緒に居たいとは思ってる。




だけど、軽々しく『結婚しようね!』とかはお互いに口走る事は無かった。



実際、結婚なんてリアル過ぎて言葉に出せないし、まだ自分がお嫁さんになれるとは思っていない。


大体、ケータはまだ18歳だし…
あたしですら、結婚は遠いものだと思っている。



でも…


一緒に居たい相手。



本当に、離れたくない相手。






だからこそ、余計に軽々しい発言はしない。








それなのに、ケータが、しかもあたし本人じゃなくて、友達のユウキに言ってるなんて…







友達に、『エーコと結婚したい』と話すなんて…







ケータは、本気で考えてくれてるのかな―







まだ、実際無理だけど…


あたしを『お嫁さん』にしたいと考えてくれてるの?





『俺は、付き合う前からエーコみたいな子と結婚したかったんだ〜。エーコは俺のお嫁さん!』








びっくりした。





そんな事、言われるなんて思わなかったから。







『エーコは、俺のお嫁さんだ!』



繰り返し言われる言葉に、嬉し涙が頬を伝った。