忘年会が終わり、あたしは家に向かって車を走らせていた。





「ブブーブブー」

ケータイのバイブが鳴る。


―着信:ケータ




「はぁい!こちらエーコ!」


『もしもし〜エーコ?ケータでぇす!』



これは…かなり飲んでるな。テンション高っ!!




「ユウキ君と飲んでるでしょ〜。なんで電話してきたの?」


『俺ね〜エーコが好きなの』



はい?!

ユウキがいる前で何を言ってるんだ!?

普段、あまり「好き」って言わないケータが珍しく、しかもユウキのいる前で言っている。



それも、何度も『好き』と連発。





うぅむ。お酒の力は凄い。




「どうしたの?突然!」

あたしは嬉し恥ずかしで慌てふためく。







『エーコちゃんはぁ、素晴らしい人間です!』


今度は、ユウキの声だ。


「だからー、二人してなんなの?酔っ払いめ〜!」


あたしは、わざと茶化すように言った。



『エーコちゃんは〜、ケータのお嫁さんになる〜!末永くやって欲しい!』



な、なんだ!?

一体、なんだこの展開は?!