まだ1時間目なんですけど。





「城崎さん…
僕、完全に犯罪者だよね?」





指導から逃亡した生徒を
かくまうなんて…




いいのか僕!!






梓は、そんな言葉
聞いてませんよとでも言うように
椅子を引っ張りだしてきた。






「つかれたー。
和田先生ってさ、
絶対あたしのこと嫌いだよね!」






夏の手前の物理準備室は
密室のせいなのか少し暑い。