しかも 和田先生の授業のときに限って。 正直、この前の件もあって 梓の頭の中が全く分からない。 ここにいる梓は、 普通で普通な城崎 梓だ。 なぜ僕は頬を叩かれたのかとか、 梓の一瞬の驚いた顔とか あの日の出来事が、ふとした瞬間に フラッシュバックしてしまう。