「大人って楽しーいー?」
下敷きをウチワのように
パタパタしながら
梓は僕の向かい側に座っている。
「さぁ…どうなんだろ。」
僕は
授業に使う道具箱を整理しながら
梓に返答した。
「絶対楽しくないよね。
自由になるなんて言う奴は、
今がマジな自由だって
知らないのかな。」
「城崎さん、教室戻んないの?」
というか。
あれから梓は、この準備室を
秘密基地にでもしているかのようだ。
頻繁に訪れるようになった。
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