「マジか。」



台風のようだった。



僕は赤くなった頬を
さすりながら




梓が座っていた椅子に
腰かけた。





「高校生だと
何が見えたんだろ。」




天井に向かって
ぼーっとしていると、



突然、再び扉が開いた。