◎気付いた気持ち

浩多郎に彼女が出来たことは良いことだしι素直に喜びたい、“おめでとう”って言ってあげたい…

けど…素直に喜べない自分がいるι

もう一緒に帰れなくなる…

名前も呼べないかもしれない…

一緒に遊べなくなるかもしれない…

浩多郎が遠くなるかもしれない…

大袈裟かもしれないが、美奈の頭の中にはこんなことがグルグルと回ってたのです…ι


家についた美奈は部屋に入り考えをまとめていました…


「私…どうしたいんだろう?」

窓を見ると…ちょうどカーテンが閉まっているが、浩多郎の部屋が見える。


「浩多郎くん…分からないよι」