◎気付いた気持ち

ピンポーン

「はいっ、どちらさまで…」

「こんばんはι」

「美奈さん……」

玄関先で無言で立っている二人に浩多郎のお母さんが中に入るように促しました。

「お邪魔します。」

リビングに行くと、穏やかで優しそうなお母さんが笑顔で出迎えてくれました。

「いらっしゃい♪今お茶にしようと思ってたの、飲んでいってね。」

「……いただきます…ι」

あまりに嬉しそうに話すので美奈は断りきれませんでした…


「あの…どうしたんですか?こんな時間に?」

「あのね…今日カバン忘れてったでしょ、これ」

「ありがとうございます(笑)」