◎気付いた気持ち

いつまでたっても浩多郎から返事が無く、心配になった綾は自分から話しかけました。

「あの…和泉くん?」


「えっ?あっ!はいっ!」

「答え…聞かせてくれない?」

返事を求められても、今までこんな経験が無かった浩多郎はどうしていいか分からなくなっていましたι

「…………急に聞かれましても…少し…時間を頂けませんか?」


「ダメッ!」

「どうしてですか?」

「私…来年には引っ越さなきゃいけないのιだから…今返事が欲しいの!」

「………………ι」