「あの…す…すいませんでした…僕…失礼します。」

あわあわしながら、帰ろうとすると…

「ちょ…ちょっと待って!」

美奈は帰ろうとする浩多郎を慌てて引き留めました。


「な…何ですか?」

「何って…こんな場所に私を一人残して帰っちゃうの?せっかく声をかけてくれたんだもの、一緒に帰ろうよ…」


美奈の言葉に浩多郎は少し考え…振り返りながら困ったような顔で話しました。


「帰るのは構いませんが…道が違うのでは?」