それから1週間、休み時間の度に浩多郎に話しかける美奈に浩多郎自身もクラスメイトも不思議そうにその光景を見つめていました。
どうして浩多郎なんかに、アイドルの美奈が構うのか?

「ねぇ②今日は天気が良いから外に出てみない?」

「お一人でどうぞ。」

「浩多郎くーん、一緒にお弁当食べない?」

「遠慮します。」

「あっ!帰る方向同じなんだ、一緒に帰ろうよ♪」

「用事があるので、お先に失礼します。」

「そっかぁ、また明日ねバイバーイ!」

懲りずにめげずに話しかけていると最初は返事も返してくれなかったのに…今では目は相変わらず合わせてくれないも返事は返してくれるようになったのです。


「美奈!帰ろっか。」

「うんっ!」