その腕で抱きしめて







母さんの話を聞くと
父さんと喧嘩したらしい。


だからみんなで俺のとこに…


本当に迷惑すぎる。


明日から夏休みだし、
ちょうどよかったって言う母さん。



全然こっちはよくない。


「そろそろタバコやめたら?」


って凛子は嫌そうな顔をする。


「で、あの服だれの?」

って姉ちゃん。



凛夏は俺の膝に乗ってくるし…



女が来るとうるさい。



「…かさおか あやな?…って彼女?」


凛子は彩名の教科書を見て言う。


「なになに?高校生の彼女?」


って興味津々な姉ちゃん。


「だから?」


って俺は言うと

「あんたの趣味、わかんないや」


って姉ちゃんはソファに寝転ぶ。


「分かってもらいたくないし」


俺は携帯を開き時間を確認する。



もう、二時を過ぎてて
三時半には彩名が帰ってくる。



俺は
(来る前電話して)


だけ、メールを入れる。