「さあ、腹いっぱいになった?」
又三郎がなべを片付ける。
なべの中身は
大半なくなっていた。
「まあ、腹八分目かな。」
ニカイアは
胃のあたりをさすった。
「寝る前なんだから、
それぐらいにしときな。」
又三郎は
ニカイアの皿を下げた。
宿舎に帰り、
又三郎とニカイアとニコルの
寝室に行くと、
ニコルはすでに
床についていた。
背をこちらに向けていた。
しかしまだ、
眠りについては
いないようだった。
俺は今日も、
又三郎と一緒に床についた。
本来、勝手にベッドを
移動してはいけない
ことになっている。
ましてや、一つのベッドに
二人で寝るなんて
許されることじゃない。
いつものニコルなら、
絶対とがめるはずなんだ。
それが、
何も言ってこないなんて。
男二人を乗せた
二段ベッドは
ぎしぎし音を立てた。
下段の気配を探ると
ニコルはまだ起きている。
だが、何も言わなかった。
隣のニカイアは横になると
すぐに睡眠に入った。
たらふく食って、即、入眠。
まるで赤ん坊だ。
俺は又三郎の頭髪に
触っていた。
獣のにおいがした。
すると気持ちが落ち着いた。
又三郎がなべを片付ける。
なべの中身は
大半なくなっていた。
「まあ、腹八分目かな。」
ニカイアは
胃のあたりをさすった。
「寝る前なんだから、
それぐらいにしときな。」
又三郎は
ニカイアの皿を下げた。
宿舎に帰り、
又三郎とニカイアとニコルの
寝室に行くと、
ニコルはすでに
床についていた。
背をこちらに向けていた。
しかしまだ、
眠りについては
いないようだった。
俺は今日も、
又三郎と一緒に床についた。
本来、勝手にベッドを
移動してはいけない
ことになっている。
ましてや、一つのベッドに
二人で寝るなんて
許されることじゃない。
いつものニコルなら、
絶対とがめるはずなんだ。
それが、
何も言ってこないなんて。
男二人を乗せた
二段ベッドは
ぎしぎし音を立てた。
下段の気配を探ると
ニコルはまだ起きている。
だが、何も言わなかった。
隣のニカイアは横になると
すぐに睡眠に入った。
たらふく食って、即、入眠。
まるで赤ん坊だ。
俺は又三郎の頭髪に
触っていた。
獣のにおいがした。
すると気持ちが落ち着いた。

