冥王星

しばらく激しい呼吸が続いた。

「大丈夫?苦しそうだったけど、
どうしたの?」

又三郎が
俺のベッドの脇に来ていた。

「ああ。」

しばらく言葉にならなかった。

「たまに、あるんだよ。
寝てる時に、
呼吸が止まっちゃうの。」

俺はあえぎあえぎ
やっと言った。

「ミゲーレ、
僕のベッドに来なよ。」

又三郎が言った。

「ロメオの
呪いだったりして。」

そう言ったのは
ニカイアだった。

あながち、
冗談とも言い切れず、
気味が悪い。

俺は又三郎のベッドに昇った。

「おいおい、貴様ら、
この上で大暴れは
やめてくれよ。
下敷きはごめんだ。」

目を覚ましていたニコルも、
相変わらずの
元気のない声で言った。

又三郎が俺に続いて
はしごを昇ると、
二段ベッドはきしんだ。

「平気だよ。
おとなしくしてるから。」

又三郎がニコルに言った。



又三郎が
俺の手や足に触れて
言った。

「冷たい。」

俺は又三郎を抱いた。


「ロメオは、
なんで自殺したの?」

唐突に、ニカイアが言った。
誰に向かって
たずねているのか
わからない。