「………だって後ろだけ見事にパッツンじゃん。それわざと?わざと?わざとなの?止めなよ。結構恥ずかしいから」
「……ダリル君、可哀相よ。………もしかしたらそういう規律なのかもしれないじゃない。……揃えて切りましょうとか………あ、あの、でも似合ってますよ?うん。揃い具合が最高よね?」
「で、何だっけ?確かフェーラと人間のハーフなんだっけ?ふーん………………。……………………………でさぁ、ぶり返すけど後ろのパッツンは本当に規律なの?」
「ああっ……ダリル君、ぶり返すのは良くないわ……じゃあこう考えましょう?………あの子はきっと揃えるのが好きなのよ。誰が何と言おうと、恥ずかしくても、ださくても、好きなのよ~。やらずにはいられないのよ」
「……すると……後だけのおかっぱフェチか」
「………そう。おかっぱフェチ(?)」
「―――何も言っていないだろうが!!」
後ろの二人によって勝手に設定されていく。リストは思い切り壁を殴った。
「アッハッハッハッ!?…ちょっとからかわれた位で…大人気ないぞ――後ろパッツン~~」
「そうだよ、後ろパッツン」
「…………お前ら………ここが敵陣って忘れてないか………!」
苛立ちとか通り越したリストは、震える拳を押さえた。
今すぐにでも切り掛かりたい。

