亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~





………。



















そう。彼等を人殺しに育てたのは、私なのだ。


死を恐れるなと教えたのは、私なのだ。






















「…ねぇねぇ、隊長~」



目下で、イブがギュッと抱き付いてきた。

可愛らしいポニーテールがゆらりと揺れた。
































「―――…最後にもう一回、撫ぁ~でて~……」






























溢れそうな涙を、グッと、堪えた。