固く閉ざされた薄汚れた窓を見やると……まだ向こうは暗い。日も昇っていない様だった。
格子の間に無理矢理頭を突っ込んでいるルア。………昨夜からずっとこの地下牢にいたらしい。
「………頭が抜けなくなったらどうするんだ…」
苦笑しながら額を小突くと、甘える様な鳴き声を漏らした。
寝起きの良いトウェインはこの冷たい空気の中、一枚だけの毛布をパッと押し退け、手早く丁寧に畳んだ。
格子の外にはいつの間にやら、新しい服が揃えて置いてあった。
(………だんだんと質の良い服になってきているような……)
明らかにその辺の農村で出回る様な服ではない。捕虜がこんなの着て良いのか。
(…………まぁ…いいか。…………それより、も………)
トウェインは再び窓の外に視線を移した。
…………昨夜から感じる、この殺伐とした波打つ空気。
―――知っている。
よく……知っている感覚だ。
この空気を真正面から受ければ………たいていの者はしばらく震えが止まらないのだ。
(―――総隊長……)
………自分がここにいる事など、とっくの昔にばれているだろう。どうやら、連れ戻そうという気は無い様だが…。
―――それはつまり、完全に自分は、アレスの使者から外された事を意味する。
格子の間に無理矢理頭を突っ込んでいるルア。………昨夜からずっとこの地下牢にいたらしい。
「………頭が抜けなくなったらどうするんだ…」
苦笑しながら額を小突くと、甘える様な鳴き声を漏らした。
寝起きの良いトウェインはこの冷たい空気の中、一枚だけの毛布をパッと押し退け、手早く丁寧に畳んだ。
格子の外にはいつの間にやら、新しい服が揃えて置いてあった。
(………だんだんと質の良い服になってきているような……)
明らかにその辺の農村で出回る様な服ではない。捕虜がこんなの着て良いのか。
(…………まぁ…いいか。…………それより、も………)
トウェインは再び窓の外に視線を移した。
…………昨夜から感じる、この殺伐とした波打つ空気。
―――知っている。
よく……知っている感覚だ。
この空気を真正面から受ければ………たいていの者はしばらく震えが止まらないのだ。
(―――総隊長……)
………自分がここにいる事など、とっくの昔にばれているだろう。どうやら、連れ戻そうという気は無い様だが…。
―――それはつまり、完全に自分は、アレスの使者から外された事を意味する。

