「………ルアがおかしな事をするばかりに……!……ルア、退け!この女……今すぐ殺してやる!第4部隊には……何人も部下が殺されたからな………」
………先日の襲撃では、第4部隊によって多くの死傷者が出ていた。
隊長であるトウェイン自身も、こちらの総団長に刃を向けたのだ。
ルアはトウェインを庇う様に、間に割って入る。
「………確かに。否定はしない。………我が部隊がこちらに損害を与えたのは事実…」
冷静にトウェインは淡々と述べる。
リストは憎悪のまなざしと、短剣の切っ先をトウェインに真っ直ぐ向けた。
………周りの空気がピンと張り詰めた様に………静かになる。
何人もの殺気が、トウェインに注がれていた。
「―――はい、止め」
………やる気の無いオーウェンの声が響いたかと思うと、今にも噛付きそうだったリストの頭に、長い槍の柄が、ゴン…と振り下ろされた。
「―――っ……!?………何しやがる!!」
結構痛かったらしい。涙目でリストは、温存していた憎悪とか殺気とかを全部オーウェンに向けた。
オーウェンは槍を引っ込め、どうどう~…とリストを落ち着かせようとする。

