亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~

「………オーウェン!!何馬鹿正直に挨拶しているんだ!!敵相手にそんなのは無用だ!!」

苛立つリストが吠えた。

「何言ってやがる!!常識がなってないな少年!!ご婦人や将来有望なレディには挨拶をしましょう!!じゃないと嫌われるだろ!!」

「寝起きスタイルのお前が常識とか言うな!」

はいはい、と適当にあしらうオーウェン。


そんなオーウェンをじっと見詰めたままで、トウェインは無言だった。




………こうやって面と向かったのは初めてだが……。

オーウェンは首を傾げた。










(………ふーん……………………………確かに………似ている)





キーツが言っていた通り。………死んだローアン姫に似ているのかもしれない。


………と言っても、ローアン姫とあまり面識が無かったため、覚えていないのだが。





「…………そういやぁアレクセイ………キーツはどうした?」

「……キーツ様でしたら、昨日から首都の方に出掛けられておりまして。……まだお戻りになられておりません」

オーウェンは笑顔で舌打ちをした。

「…あの野郎……タイミング良いのか悪いのか。とにかく、つくづくずれてんな……まぁいいや」