「―――っ!?」
リストは驚き、寸での所で止まった。
「―――ルア…?………何のつもりだ!」
突然割って入って来た聖獣ネオマニーのルア。
ゆらゆらと尾を揺らしながら、くるりとトウェインに近寄った。
汚れを知らない透き通った鳶色の瞳。
トウェインの目の前にまで歩み寄り、ゆっくりと…………頭を垂れた。
「―――!?」
これにはリストも、周りの兵士も驚いた。
あのルアが頭を下げるなど……ここで許されているのはただ一人だけの筈……。
トウェインはじっと、この従順な獣を見下ろした。
朧気に…ほんの少しだけ覚えている。
………幼い頃に………いつ何時でも側にいて、守ってくれていた優しい………。
トウェインはそっと手を伸ばした。
「…………この間は……トゥラに襲わせてしまってすまなかったな…。………ル………ア………」
頭を撫でると、ルアは甘えた声を出し、尾を大きく振った。
「………お前は最初から分かっていたんだな……私は…もう以前とは似ても似つかぬだろう?………本当に…すまない…………」
トウェインは膝をつき、ルアをぎこちなく抱き締めた。
……懐かしい。

