「はあああぁぁ!!」
「やあぁっ!!」
十数人に囲まれ、気合いと共に四方八方から刀身が弧を描いて振り下ろされる。
「――遅いっ」
舌打ちをし、トウェインはその内一本を寸前で避け、背後に迫っていた数本の剣を回し蹴りで払った。
くるくると宙を回転する剣を掴むや否や、すぐ前まで迫っていた兵士に投げ付けた。
剣は真っ直ぐ飛び、抜刀しようと構えていた兵士の鞘に突き刺さった。
中で引っ掛かって抜けない。
「―――うわっ……!?」
剣が抜けずに焦っていた兵士は、自分よりも遥かに小さい身体に引き寄せられ、思い切り投げ飛ばされた。
そのまま周りの兵士達に突っ込み、数人が二次被害に遭った。
トウェインはパンパンと手をはたき、グルリと周りを睨み付けた。
剣を構える兵士達はトウェインを取り囲み、じりじりと間合いを詰めて来る。
「………道を開けろ。これでは進めない…」
そう言って、トウェインは兵士達の殺気を尻目に前へ歩き始めた。
………戸惑う兵士達。
切り掛かろうと思えばすぐにでも剣を振れるのだが……この妙な堂々とした威圧感に押され、剣を構えながらも半ば仕方なく道を拓いていく。

