「…正面から…しかもこんな明るい内から?…侵入者にしては……妙だな。……で……………何者だ?」
「…………それが…」
兵士は一瞬口ごもった。
「……………………アレスの使者の様で…」
兵士が言い終える前に、リストは螺旋階段を飛び下りていた。
十数メートルの高さから軽やかに着地し、そのまま外へ走った。
(…………アレスの使者……だと?)
以前と同様、単独で正面から挑んで来た馬鹿な輩と似た様な奴だろうか…?………アレスの使者が…………太陽を嫌う奴等が何故………………………朝から?
「―――このっ………!!」
迷いの無い鋭い一閃が頭上に振り下ろされた。
その兵士の浮いた両手首を目にも止まらぬ速さではたき、前のめりになった相手の体重移動を利用して、そのまま地面に叩き付けた。
主を失い、宙を舞う兵士の剣を奪取したが、使う事無くその辺に放り投げた。
前に向き直れば、次から次へと敵意をむき出しにした兵士がこちらに向かって来る。
……………さて、どうしようか。
何処からか放たれた飛び道具を紙一重で避けながら、トウェインは溜め息を吐いた。

