隊を裏切った。
隊長に裏切られた。
捨てられた。
置いていかれた。
…………そんな事で怒っているのではない。
他の奴等には分からない。
…………第4部隊隊員の、隊長へのまなざしは、上司に対する敬意だとか……部下としての忠誠心だとか……義務感だとか……。
そんな表上の格式張ったものではない。
それをもっと越えたもの。
信頼というものをもっと越えた……………………他人には理解出来ない絆がそこにはあるのだ。
「……………トウェイン隊長は仕方無く脱走を決意した。……………………そんなの………あんたに言われなくても分かってる。イブもマリアも…僕もね。……………馬鹿にしないでほしいね」
「………………そうか………悪い…」
…すっとダリルはジスカに背を向けた。……背後からジスカの溜め息が聞こえた。
…………隊長に何があったのか。
いずれ分かる事だろうが…。
帽子を深く被り直し、何も無い暗がりを睨んだ。
―――隊長…気にしなくても僕らは誰もあんたを恨んじゃいないよ。
………ただ…これだけは言わせて貰う。
「―――嘘つき」
隊長に裏切られた。
捨てられた。
置いていかれた。
…………そんな事で怒っているのではない。
他の奴等には分からない。
…………第4部隊隊員の、隊長へのまなざしは、上司に対する敬意だとか……部下としての忠誠心だとか……義務感だとか……。
そんな表上の格式張ったものではない。
それをもっと越えたもの。
信頼というものをもっと越えた……………………他人には理解出来ない絆がそこにはあるのだ。
「……………トウェイン隊長は仕方無く脱走を決意した。……………………そんなの………あんたに言われなくても分かってる。イブもマリアも…僕もね。……………馬鹿にしないでほしいね」
「………………そうか………悪い…」
…すっとダリルはジスカに背を向けた。……背後からジスカの溜め息が聞こえた。
…………隊長に何があったのか。
いずれ分かる事だろうが…。
帽子を深く被り直し、何も無い暗がりを睨んだ。
―――隊長…気にしなくても僕らは誰もあんたを恨んじゃいないよ。
………ただ…これだけは言わせて貰う。
「―――嘘つき」

