亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~




「…………次に会った時は………私はもう逃亡者か……………辛いな………」






「…………………俺に………俺に言って………どうする………」

テーブルの縁を掴む手が震えている。
ジスカは何かに耐える様に……じっと俯いていた。






「………………お前なら………信頼出来るから。……………………黙って敵になるのは………嫌だったからな…」






















「………………何処に……行く気だ」









「……………………………………………城へ……」



………城、と聞き、ピクリとジスカが動いた。



「………城の近くにいれば………完全に戻ると思うんだ……………………懐かしいと思えるかな…って……」

























「――――…で……だよ」

















ぼそりと、ジスカが呟いた。
両手はブルブルと震えている。



………トウェインはその様子をじっと見詰め、ジスカにそっと手を伸ばした。













「………………ジスカ……」



















「―――……なんっ………でだよ……!!」