亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~


微笑を浮かべ、トウェインは菓子を口に運んだ。




「…………あと…………問題はマリアなのだが……………先日の軍議で報告したとおり………パラサイトの成長が早い。浸食がだいぶ進んでいてな………………たまに自分の意思とは無関係に、身体が勝手に動く時があるらしい。……………いつ成樹してもおかしくないんだ。…………あまり戦闘に出さないでやってくれ」

「…………トウェイン……?」






様子がおかしい。

聞こえた筈なのに、トウェインは無視して話続ける。


「………おい……トウェイ…」

身を乗り出そうとした途端、トウェインの細い手が、ジスカを制した。









「………最後に一つ。………………………………………………トゥラを頼む」
















「………どういう意味だ………」














トウェインはジスカを真っ直ぐ見据えたまま、ふっと……………笑った。






まだ少女のあどけなさが残る……しかし凛とした、綺麗な笑みを。










































「―――私はここを出る」