王族が王位につけるのは、男女共に成人となる歳。16になった時だ。
………女王カルレットはそれを意図していたのだろう。
………再び………王族が栄える事を願って。
「………その時までには………お前は全て思い出しているだろう………それまで渦巻いていた憎悪も………この私に向くのだろうな?……………私はそれで構わん………………その方が好都合だからな……?」
コツコツと……切っ先が床をつく音が響く。クライブの虚ろな、狂気に満ちた瞳は、トウェインを真っ直ぐ見ていた。
「…………私を恨むのも………国を恨むのも自由……しかし、自決なんぞはしてくれるな。…………………今まで生かしていた意味が無いからな?…………………お前次第だ……トウェイン…………いや…………」
「…………ローアン=ヴァルネーゼ…………………哀れな………姫よ」
クライブの不気味な笑い声が、途切れる事なく室内に響き渡る。
狂喜。
その言葉以外に……………何が当てはまろうか。
重く冷たい、残酷な現実は、容赦無くトウェインに突き付けられた。
「…………私は」

