全員が姿勢を正し、トウェインの言葉を一言一句聞き逃すまいと、全神経を聴覚に集中させた。
「―――……えー…まず……イブ=アベレットは………練習でも本番でも敵は敵、………じゃれてくる動物か……食べ物にしか見えない………らしい。よって、意味も無く噛み付いて来たり、飛び掛かって来ることもあるかもしれないので注意。もう一度言う。………意味は無い」
トウェインは最後、ボソリと呟いた。
「………隊長酷―い。…イブはこれでも真剣なのに!真面目さんなのに!……大丈夫~。遊ぶだけで、後で捕って味見してみようなんて、さっきまで思ってたとかそーんな事ないから―」
………部下全員が、ビクリと身震いした。
「……次いでこちらのダリル=メイについて。………子供と思って子供扱いするのは…止めた方が良い。初対面で子供扱いした奴はたいてい、泣いて帰って来る。ちなみにダリルは訓練で教える側に回るとかなりのスパルタ人間と化す。何を言われても反論しないように。………………耐える事だ。以上、諸注意を終わる。皆、健闘をいのる」
トウェインはもう、素知らぬ顔で言い終え、黙って後退した。
「………では、二手に分かれろ」
「―――……えー…まず……イブ=アベレットは………練習でも本番でも敵は敵、………じゃれてくる動物か……食べ物にしか見えない………らしい。よって、意味も無く噛み付いて来たり、飛び掛かって来ることもあるかもしれないので注意。もう一度言う。………意味は無い」
トウェインは最後、ボソリと呟いた。
「………隊長酷―い。…イブはこれでも真剣なのに!真面目さんなのに!……大丈夫~。遊ぶだけで、後で捕って味見してみようなんて、さっきまで思ってたとかそーんな事ないから―」
………部下全員が、ビクリと身震いした。
「……次いでこちらのダリル=メイについて。………子供と思って子供扱いするのは…止めた方が良い。初対面で子供扱いした奴はたいてい、泣いて帰って来る。ちなみにダリルは訓練で教える側に回るとかなりのスパルタ人間と化す。何を言われても反論しないように。………………耐える事だ。以上、諸注意を終わる。皆、健闘をいのる」
トウェインはもう、素知らぬ顔で言い終え、黙って後退した。
「………では、二手に分かれろ」

