同意したのは、ほんの僅かな人数だった。
それでいい。
独りでもやる気だった。
同意してくれる人間がいるだけでも、有り難いことだった。
少人数で塔を抜けだし、沈黙の森をひたすら走った。
“闇溶け”は絶対に解かないこと。
死ぬまで、解いてはならない。
ゴーガンはそう命じた。
もう、後には退けない。
退くつもりなど、最初から無いのだ。
月明りも無い闇夜。
何処を見てもしんと静まり返り、冷たい夜気に身を縮ませて眠りについている。
…………ベルトークや総隊長はこの場にいない。
自分だけ。
自分だけが、走っている。
群れから外れた一匹狼が、全てに背を向けて。
走る。
一匹狼は、走る。
俺はいつから、こんな人間になったのだろうか。

