亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~


「……馬鹿かお前……私を庇うなど……」

トウェインは小声で囁き、ジスカの肩をはたいた。


「………少しは………けほっ………感謝しろよ…………お―…痛ぇ…………庇って何が……悪いんだよ……」

「………この馬鹿が…」

トウェインはまたジスカの肩をはたいた。















その日の軍議は中断になった。

未遂とはいえども、規定に背いたゴーガンは、しばらくの間、偵察は愚か…訓練さえも禁止された。












――――ゴーガンは独り、考えに耽っていた。











――――俺は…認められていない……と。













もう何年も…あの方の元にいるのに……………………俺は。











いないも同然だったのか?