どのくらい時間がたっても、何年、何十年になろうとも、構わない。







上に立つ者が抱える重み。





女王カルレット………貴女はこの重みを、どう感じていた?
















背後の城は輝き続ける。

亡國の象徴。

孤城は、誰がために存在するのか。





ふと、ローアンの姿が目に浮かんだ。




彼女との暖かな日々が、ゆっくりと頭の中で流れていった。









ローアン。















ローアン。














僕を………導いて……。












真っ暗な沈黙の森の向こうから、黄金色の淡い光線が差し込んだ。






暁の光が辺りを照らし、闇を追いやっていく。









………忘れることのない、この朝日。









眩しい朝日を見詰め、キーツは息を吐いた。


















始まりも終わりも、この輝かしい朝日を迎えよう。



















たとえ、死ぬことがあろうとも。