揺れ動くスカイブルーの瞳に、片目のレンズ越しで、冷たいエメラルドの眼光が突き刺さった。
ローアンは息を呑んだ。
「―――順序からすると……この中では…まずは第三王女からでしょうか………」
無感情な冷たい声で男は言った。
ローアンはゆっくりと立ち上がり、おぼつかない足取りで後退した。
隣りの大柄な男が笑みを浮かべた。
「―――殺れ」
目の前が暗くなった。
動けずにいるルアとローアンの間に、敵兵士の一人が立っていた。
兵士は深く被った帽子の影から、ローアンをじっと見下ろしていた。
―――逃げられない。
視界の隅で振り翳される血塗れの剣。
その鋭利な切っ先が頭上に影を落とした時……………ローアンは死というものを感じた。
死を迎えるつもりは無い。
だが、抗えないのだ。
抗う力を持たない、弱い子供なのだ。
―――ローアン。
声が聞こえた。
姉の声だ。
―――リネットの…。
リネットは目の前にいた。
ローアンは息を呑んだ。
「―――順序からすると……この中では…まずは第三王女からでしょうか………」
無感情な冷たい声で男は言った。
ローアンはゆっくりと立ち上がり、おぼつかない足取りで後退した。
隣りの大柄な男が笑みを浮かべた。
「―――殺れ」
目の前が暗くなった。
動けずにいるルアとローアンの間に、敵兵士の一人が立っていた。
兵士は深く被った帽子の影から、ローアンをじっと見下ろしていた。
―――逃げられない。
視界の隅で振り翳される血塗れの剣。
その鋭利な切っ先が頭上に影を落とした時……………ローアンは死というものを感じた。
死を迎えるつもりは無い。
だが、抗えないのだ。
抗う力を持たない、弱い子供なのだ。
―――ローアン。
声が聞こえた。
姉の声だ。
―――リネットの…。
リネットは目の前にいた。

