間を置いて断りも無しに、一人の兵士が謁見の間へ飛び込んで来た。
無礼者!、と叱咤する大臣をなだめ、カルレットは兵士に尋ねた。
「―――申し上げます。………………反逆……です…」
「反逆?………素姓は分かっているのですか?」
膝をついて俯く兵士は、肩を震わせながらためらいがちに言い放った。
「………………内部からです………国家騎士団の………そ……総団長率いる、先鋭部隊です………!」
カルレットは、息を呑んだ。
数秒の間、カルレットは呆然としていた。
元老院が自分を呼ぶ声ではっと我に返った。
「―――状況は?」
凛とした表情を向けた。パニック状態の大臣達は、こんな時でも冷静な王を見上げた。
「………おや…何故反逆が、と疑問に思わぬのですな…」
呟いた元老院に、カルレットは顔を向けずに言った。
「………今必要なのは疑問ではありません。………冷静な頭です」
三人の元老院らは揃って笑い、同時に頭を下げた。
「「「―――――………さすがは我らが主様………」」」

