亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~


その隣りにいる初老の元老院二人も、それまで閉じていた口を動かした。

「………左様…国交とは大胆な動きですが………そのくらい動かねば、この国は何も変わりませんな…」

「………実の所……現在の大国三つの状況は最悪に近い。………アレスの望まぬ社会が出来つつある。………何かしら手を打たねば、崩壊の一途を辿りましょう」

「………そう遠くない未来に……のぉ…」

深みのある、重々しい三人の元老院。

こうやって王を交えた会議に出て来たのは……実に久しい。

………この三人の元老院の素姓を、大臣の面々は全く知らない。

普段何処にいるのか、何処で生活しているのか………会議以外で会ったことなど無い。

顔もフードで隠しているから分からないし、滅多に口を開かない。

王が話せば、彼らは助言や意見を発する。

………謎多き元老院。

王は何か知っているのだろうか。


………結局、元老院という者達がいるということ以外何も知らない。

国交を積極的に行う方針の王に賛同する元老院に、どの大臣も何も言えなかった。





「………時期はまだ決めておりません。……姫君達が結婚をしてから………と言っても、次女に関してはどうするか迷っているのですがね…」