その隣りにいる初老の元老院二人も、それまで閉じていた口を動かした。
「………左様…国交とは大胆な動きですが………そのくらい動かねば、この国は何も変わりませんな…」
「………実の所……現在の大国三つの状況は最悪に近い。………アレスの望まぬ社会が出来つつある。………何かしら手を打たねば、崩壊の一途を辿りましょう」
「………そう遠くない未来に……のぉ…」
深みのある、重々しい三人の元老院。
こうやって王を交えた会議に出て来たのは……実に久しい。
………この三人の元老院の素姓を、大臣の面々は全く知らない。
普段何処にいるのか、何処で生活しているのか………会議以外で会ったことなど無い。
顔もフードで隠しているから分からないし、滅多に口を開かない。
王が話せば、彼らは助言や意見を発する。
………謎多き元老院。
王は何か知っているのだろうか。
………結局、元老院という者達がいるということ以外何も知らない。
国交を積極的に行う方針の王に賛同する元老院に、どの大臣も何も言えなかった。
「………時期はまだ決めておりません。……姫君達が結婚をしてから………と言っても、次女に関してはどうするか迷っているのですがね…」

