視界の中央にいた男の姿が、一瞬で消えた。
同時に………………身体の中心に、激痛が走った。
痛い
…痛い……。
息が出来ない。
小刻みに身体が震え、立つこともままならない。
ふと視線を下に下ろすと………。
………青い光沢を放つ細身の長い剣が………まるで腹部に生えている様に見えて…。
「………………う……」
唇の端から真っ赤な血が流れ、細い顎を伝って床に落ちた。
「………………今更何を言う………王族風情が…」
目と鼻の先に男はいた。
長い剣は深く…柄の辺りまでエルシアを貫いていた。
溜まった涙が一つ…また一つ…床に追いかける様に落ちていく。
………………ごめんなさい。
ごめんね。
ごめんね。
――リネット。
――ローアン。
――お母様。
――お父様。
―――………オーウェン……。
………オーウェン……オーウェン………。
……………ああ…………なんだか……とても…………。
「………………寂し……い」

