―――天誅。
………偉大なる創造神アレスも…それをお望みか。
………アレスよ……貴方様は……庭を荒らした我が子が憎いですか。
「………これが神の裁きであるならば、私は喜んで受け入れます。………ですが…」
………こんなやり方でしか無いのか。
「…ご立派で…。しかし……王族など、民の上で優越感に浸るだけで………無能な存在だ」
「――無礼者!!」
エルシアは剣を低く構えた。
………存在を否定された。……無能な存在?……誰の事を言っている?
………先代の狂王のこと?……お母様のこと?
「………革命と称しておきながら……結局は単なる殺戮………虐殺………狂王がなさった事と何が違います?………貴方方は……何が正しいとお思いなの…!」
男の顔から、微笑が消えた。
エルシアに向けられた視線は、全てを貫く鋭利な刃を連想させた。
エルシアは涙を浮かべ、男を睨みながら叫んだ。
「―――国を思う心は……痛い程分かります!……ですが……これは違う!!………」
涙で視界が歪んだ。
………こんなのは違う!
「………分かっているのですか?……………………上に立つというのは……国を治めるのは…」

