亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~


「……ちっとも笑えねぇよ。………今日で王位継承権者が現れるのか。………女王もかなりお疲れのご様子だったからな………案外、早く王位から降りられるかもな」

「………そうだな………それで上手くいけばいいんだかな………………」

「………おい、ぼさっとするな……………どうした?」

「…………………いや………今何かそこに………」

「………影か…?」

「…………………違う………見間違いかな………こう……獣みたいな…………」


















「………?………おかしい……あっちの明かりが消えたぞ………」

「…ああ……二人配置していた筈だが………見て来る」

「気をつけてな………」


























「―――誰か!!…貝を………貝を吹け!!誰か…………………………………………………あ……………ああ………あああああああ!?」
























むくっと……撫でられて横になっていたルアが顔を上げた。


窓の方をじっと見詰めている。


「………どうしたの、ルア………何か聞こえた?………外がどうかしたの?」


再度踏み台に飛び乗り、ローアンは外を眺めた。