華やかな飾り。
賑わう貴族の人々。
豪華なドレスに髪飾り。
地を突く紳士達のステッキに、交わされる祝辞。
この日は、オーウェンとエルシアの結婚式だった。
昼間から、城内にはいつも以上に多くの人が集っていた。
ほとんどは貴族。国の貴族達が全員参加していた。
何しろ、第一王女の結婚式なのだ。
その夫は、第一王位継承権を持つことになる。
未来の王が誕生する、偉大な日なのだ。
式は日が暮れてからだった。
日が高い今は、まだ準備に追われていた。
「エルシアお姉様、まだ花嫁衣装は着ないの?」
「……ローアン…式は夜よ?……早すぎるわ」
「……早く見たいですわ…花嫁姿のお姉様。………衣装を前に一度見た事があります。赤くて綺麗なドレスでしたわ…」
うきうきしながら夜を待つローアン。
エルシアはにこにこと微笑んでいた。
………本当に幸せそうだ。
「………あと数年したら、貴女も着るのよ?………花嫁衣装で、キーツの隣りを歩かなきゃ…」
そう言うと、ローアンは顔を赤くし、もじもじと小さくなっていった。
「………もう…ローアンは可愛いわね~」
エルシアはよしよしと撫でた。

