いつも冷静で
物静かで
無口で
あんまり笑わなくて
感情を表に出さない彼女。
その彼女が
舞い散る花びらのカーテンの中で
僕の前で
涙を浮かべ
頬を赤く染め
微笑んでくれた
なんて綺麗なんだろう。
なんて可愛らしいのだろう。
そんなローアンが愛しくて、愛しくて、愛しくて……愛しすぎて………キーツはローアンを抱締めた。
腕の中に簡単に収まってしまう程…小さな…華奢な身体。
心地よい体温。
鼻をくすぐる甘い香り。
ただ夢中で抱締めた。
絶対に離すものか。
この娘を手放すものか…と。
腕の中で、ローアンは顔を埋めた。
くぐもった小さな声で………
「はい」
………と聞こえた。
幸せだった。
これ以上、何を求めようか。
僕は………
欲しくて欲しくて堪らなかったものを
………手にいれた。

