亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~



―――知りたくて堪らないんだ。


君が………………僕を………。















「―――…ローアン」















風が吹いた。









白い花びらが宙に舞う。


ヒラヒラ


ヒラヒラ……と。







二人を囲む様に、クルクルと弧を描きながら。






















「―――僕は………君が好きだ。………初めて会った時から………ずっと………ずっと好きだ。………………愛しています…」











こんなにも、人を好きになれる。





僕は……恋をした。


恋を………することが出来た。

















「………婚約を申し入れます………ローアン」


















真っ直ぐなまなざしの、青い瞳。







僕がいる。

僕の瞳にも、君がいる。



………こんな当たり前で、自然な事が………幸せだった。