キーツはオーウェンに向かってテーブル上の砂糖菓子を投げ付けたが、ことごとく交わされた。
「………つ…次は絶対……絶対に…」
「……その次がいつになるやら…」
「うるさいなぁ!あんたは早過ぎるんだよ!アレクセイもなんか言ってやんなよ!真面目に!」
「私は単なる世話係り兼側近風情ですので……とてもじゃ御座いませんが、侯爵様に意見など」
「こんな時だけ急に下手に入るなよ!さっきまでの僕への不満は何だったんだよ!!なんか腹立つ…」
「―――もっと静かに出来ませんの?」
「「「おおぉっ!?」」」
キーツとオーウェンが腰掛けるソファの向かいに、いつからいたのか、紅茶を啜るリネットが座っていた。
敵意丸出しの、綺麗だが恐ろしい双眸が二人を映していた。
……キーツは震えながら、オーウェンは苦笑いを浮かべながら少し後退した。
………アレクセイはソファの後ろに回った。
「リネットさん……いつから…」
「いつからかしら?………遠い昔のことでもう覚えておりませんわ。………オーウェン様がコートを乱暴に脱ぎ捨てなさった時はもういましたわ…」
「………ああ…そう」
オーウェンははだけた前のボタンを素早くとめた。
「………つ…次は絶対……絶対に…」
「……その次がいつになるやら…」
「うるさいなぁ!あんたは早過ぎるんだよ!アレクセイもなんか言ってやんなよ!真面目に!」
「私は単なる世話係り兼側近風情ですので……とてもじゃ御座いませんが、侯爵様に意見など」
「こんな時だけ急に下手に入るなよ!さっきまでの僕への不満は何だったんだよ!!なんか腹立つ…」
「―――もっと静かに出来ませんの?」
「「「おおぉっ!?」」」
キーツとオーウェンが腰掛けるソファの向かいに、いつからいたのか、紅茶を啜るリネットが座っていた。
敵意丸出しの、綺麗だが恐ろしい双眸が二人を映していた。
……キーツは震えながら、オーウェンは苦笑いを浮かべながら少し後退した。
………アレクセイはソファの後ろに回った。
「リネットさん……いつから…」
「いつからかしら?………遠い昔のことでもう覚えておりませんわ。………オーウェン様がコートを乱暴に脱ぎ捨てなさった時はもういましたわ…」
「………ああ…そう」
オーウェンははだけた前のボタンを素早くとめた。

