夜明けを迎えた。 国家騎士団の追撃の可能性があったため、中間地点にある沈黙の森に、第3部隊と第4部隊が一時止どまることになった。 第1部隊と第2部隊は先に本拠地の黒い塔へ戻っている。 明るくなった今も、森の中で警戒していた。 ………お互い、昨夜の戦闘で損害が大きい。 余程で無い限り、追撃はしてこないだろう。 第3部隊の一部は仮眠に入っていた。 ジスカは少し離れた所で、茂みの側で上着を被って寝ていた。