解放されたパラサイトは、マリアを中心に根や枝、葉や蔓を延ばし始めた。
太い根は地面に潜り込み、蔓は城壁を覆っていく。
………あっという間に、城壁の内側は蠢く赤い森と化した。
蛇の大群のごとく地面を這い、覆い尽くしていく。
兵士達は我先にと逃げ出していた。
しかし、退路はおろか、何処も根が這って来ている。塔の隙間という隙間に入り込み、不気味な黒い花が至る所で開いた。
「―――……良い子ねぇ………私の仲間は襲わないでね」
寄生されていても、多少はコントロールが出来る。
その証しに、こちらに走りよって来たダリルには、根や蔓が当たるどころか自分から避けている。
「マリア…!………すぐに止めなよ……あんまり長く解放すると…」
…パラサイトの寄生の進行が早まる。マリアの命を糧とするこの植物は容赦ないのだ。
「………大丈夫…もう少し…もう少しだけ………殺してから…」
心なしか、マリアの顔色が悪い。
胸を押さえて肩で息をしている。
「………マリア!」
ダリルは叫んだ。
「………侵入者、塔内にいる様です。………地上では……寄生植物が…?」
下を見下ろすリストの目には、蠢く真っ赤な地面。城壁を覆い、ゆっくりとこの塔にも上って来ている。
太い根は地面に潜り込み、蔓は城壁を覆っていく。
………あっという間に、城壁の内側は蠢く赤い森と化した。
蛇の大群のごとく地面を這い、覆い尽くしていく。
兵士達は我先にと逃げ出していた。
しかし、退路はおろか、何処も根が這って来ている。塔の隙間という隙間に入り込み、不気味な黒い花が至る所で開いた。
「―――……良い子ねぇ………私の仲間は襲わないでね」
寄生されていても、多少はコントロールが出来る。
その証しに、こちらに走りよって来たダリルには、根や蔓が当たるどころか自分から避けている。
「マリア…!………すぐに止めなよ……あんまり長く解放すると…」
…パラサイトの寄生の進行が早まる。マリアの命を糧とするこの植物は容赦ないのだ。
「………大丈夫…もう少し…もう少しだけ………殺してから…」
心なしか、マリアの顔色が悪い。
胸を押さえて肩で息をしている。
「………マリア!」
ダリルは叫んだ。
「………侵入者、塔内にいる様です。………地上では……寄生植物が…?」
下を見下ろすリストの目には、蠢く真っ赤な地面。城壁を覆い、ゆっくりとこの塔にも上って来ている。

