………兵士達の教訓には、己を諫めるべし、というのがある。
その中で一番厄介且つ諫めにくいのが………情欲。
兵士になれば、女性に遭遇することなど滅多に無い。
これが結構、きつい。
が……まさかこんな形で禁欲の対象に出くわすとは思ってもみなかった。
マリアは綺麗だ。
一度笑えばそりゃもう天使。のほほんと花を散らす彼女は、どうやっても敵に見えない。……どうやって見ろと?
事実、マリアを囲んでいる兵士達の目には困惑の色が見えた。
「………あのぅ……私敵ですけど、殺さないで良いんですか?」
三六〇度、剣や槍が自分に向けられているが……どれからも殺意は感じられない。
「―――…だったら私…」
マリアは笑顔で剣を握り直した。
「―――…先に殺させてもらうわ」
マリアは歩くような速さで、正面の兵士に近寄った。
厚い盾を持った装甲兵だ。何処を叩いてもそう簡単に傷つかない。
構えられた盾に向かって、マリアは何の躊躇いも無く突きを放った。
黒光りする厚さ5ミリの鉄板が…………いともたやすく貫かれた。
「―――うっ…」
剣は盾を抜け、鎧を抜け……兵士の眉間にめり込んでいた。
マリアは首を傾げた。
「………大丈夫?」
その中で一番厄介且つ諫めにくいのが………情欲。
兵士になれば、女性に遭遇することなど滅多に無い。
これが結構、きつい。
が……まさかこんな形で禁欲の対象に出くわすとは思ってもみなかった。
マリアは綺麗だ。
一度笑えばそりゃもう天使。のほほんと花を散らす彼女は、どうやっても敵に見えない。……どうやって見ろと?
事実、マリアを囲んでいる兵士達の目には困惑の色が見えた。
「………あのぅ……私敵ですけど、殺さないで良いんですか?」
三六〇度、剣や槍が自分に向けられているが……どれからも殺意は感じられない。
「―――…だったら私…」
マリアは笑顔で剣を握り直した。
「―――…先に殺させてもらうわ」
マリアは歩くような速さで、正面の兵士に近寄った。
厚い盾を持った装甲兵だ。何処を叩いてもそう簡単に傷つかない。
構えられた盾に向かって、マリアは何の躊躇いも無く突きを放った。
黒光りする厚さ5ミリの鉄板が…………いともたやすく貫かれた。
「―――うっ…」
剣は盾を抜け、鎧を抜け……兵士の眉間にめり込んでいた。
マリアは首を傾げた。
「………大丈夫?」

