亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~




何故影が…?

“闇溶け”で移動しながらトウェインは溢れ出てくる影を一振りで薙払う。

荒野の戦場はどうなっている?
兵士達は大丈夫なのか?

城壁の外の状況も気になるが………今は…。

(………誰かが見つかった…?…思念伝達が出来ない………どうなっている…)

マリアかダリル…もしくは二人共見つかったのかもしれない。
侵入者だ!、と辺りが急に騒がしくなった。
その後すぐにイブと合流し、今に到る。

「…二人共タフだから大丈夫だよ。………作戦失敗しちゃったけど、隊長どうすんの―?」

後を付いて来ているイブが言った。
確かに…。第3部隊と合流後、城内で敵兵を引きつけ、第1部隊と第2部隊を入れて総攻撃………という手筈だったが……最初の罠に続いて影の乱入。作戦は失敗だ。




―――しかし、諦めるわけにはいかない。






「イブ……今から私は…塔に上る。………援護を頼む」

「―――えええ~っ!?………隊長…!!………ナイス!」

そこは止める所だが、イブにそんな気は更々ない。


「アイアイサ―!………じゃなかった。御意!!」