亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~


隊長なら……トウェイン隊長ならどうするだろう?






正義感が強く、責任感のある強い人だ。彼女なら……。

―――……最善を尽くそうとするだろう。



―――戦争を、終わらせる。















―――…敵の長の…抹殺。









「……隊長…やるだろうね」

「……ええ。……それじゃあ部下の私は、お手伝いをしないと…」

にこにこと笑みを浮かべ、マリアはマントを羽織り直した。



「―――私は…城のある丘の下で敵を引きつけるわ。………なるべく目立つ様にね。………ダリル君はどうする?」

「……じゃあ…僕は塔の前。…ねえ…マリア」

マリアは首を傾げた。





「―――よく考えたら………初陣だよ、僕ら」



常日頃淡泊で無表情なダリルが、この時は笑っている様に見えた。







「―――…そう………初陣で死ぬのも……悪くないわ…」


鋭い殺気を胸に秘め、マリアは、微笑む。