「追え!!逃がすな!!松明を持て!!」
塔の周りは、兵士達の声と足音で塗れた。
―――敵兵発見。
その情報は一気に城内に広まった。
マリアは塔の裏手に回り、更に奥へ走った。前方には、いつの間にか装甲兵と弓兵が数十人待ち構えていた。よく教育された兵士達だ。
「敵を射抜け!……放て!!」
一人が腕を振り上げた途端、前方から矢の嵐が飛んで来た。
マリアは一瞬ぐっと身をかがめ……上空に跳んだ。
―――跳んだと言うより…飛んだと言った方が適格かもしれない。
マリアの姿はあっという間に高く、十メートル以上は軽く越す高さにあった。
………あれは人間か?
敵兵士達は思わず唖然とし、遥か後方に降り立ったマリアを追いかけるのも忘れていた。
マリアはなんとか敵兵を振り切り、素早く茂みの中に身を隠した。
……久しぶりにこんな全速力で走った。しかも人一人抱えて。
マリアはダリルを横に寝かせ、パチパチと額を叩いた。
「―――…ダリル…ダリル君…?……死んじゃった?……どうしようかしら………影になる前に燃やさないと…」
「―――…ちゃんと生存確認してよ…」
意識が戻ったかと思えば、むくっと突然起き上がるダリル。
塔の周りは、兵士達の声と足音で塗れた。
―――敵兵発見。
その情報は一気に城内に広まった。
マリアは塔の裏手に回り、更に奥へ走った。前方には、いつの間にか装甲兵と弓兵が数十人待ち構えていた。よく教育された兵士達だ。
「敵を射抜け!……放て!!」
一人が腕を振り上げた途端、前方から矢の嵐が飛んで来た。
マリアは一瞬ぐっと身をかがめ……上空に跳んだ。
―――跳んだと言うより…飛んだと言った方が適格かもしれない。
マリアの姿はあっという間に高く、十メートル以上は軽く越す高さにあった。
………あれは人間か?
敵兵士達は思わず唖然とし、遥か後方に降り立ったマリアを追いかけるのも忘れていた。
マリアはなんとか敵兵を振り切り、素早く茂みの中に身を隠した。
……久しぶりにこんな全速力で走った。しかも人一人抱えて。
マリアはダリルを横に寝かせ、パチパチと額を叩いた。
「―――…ダリル…ダリル君…?……死んじゃった?……どうしようかしら………影になる前に燃やさないと…」
「―――…ちゃんと生存確認してよ…」
意識が戻ったかと思えば、むくっと突然起き上がるダリル。

