おまけに統率が乱れているし、各隊長は応戦している様だ。 殆どの兵士がこの囲いから出れていない。次の合図も遅れるやもしれない…。 「―――………仕方無え…俺一人でも合流するか…」 よっこらせ、と槍を肩に背負うと、トゥラが丘に向かって走り出した。 「―――待てよ!置いて行くな!」 この明るさだ。不完全な“闇溶け”しか出来ないが、何もしないで敵兵の間を抜けて行くよりはましだろう。 ジスカは隊員を置いて、単独で城を目指した。