その音は真後ろから………いや、この火の囲いのちょうど反対側からだ。 そちらに視線を送ると、高い火の壁の、遥か遠くの方から粉塵が舞っているのが見えた。 突風に混じって流れて来る殺気と威圧感。 一つはあの若造。もう一つは嫌気がさす程の冷たい空気。 ………ああ……楽しそうじゃねぇか。 ゴーガンは剣を肩に背負い、囲いに沿って歩き始めた。 ………楽しめる方へ。 ゆっくりとした足取りで、兵士を睨みで威嚇しながら進んで行く。